宮島で、くくり罠が見つかりました。
それも一つではなく、複数です。
この出来事は、ほとんど知られていません。
近辺では、足先を失った鹿の姿も確認されています。
しかこなんてひどいことを・・・
なぜ、この出来事がテレビや新聞で報道されないのでしょうか
宮島は世界遺産であり、多くの人が訪れる場所で、
人にも危険が及ぶ可能性がある出来事です。


それでも、テレビ・新聞で報道されていない現状に、
疑問を感じてしまいます。
そして同時に、こうも思いました。
「もしこれが、昔の宮島ならどうだろう」と。
実は、以前の宮島には今とは全く違う価値観があったのです。
かつて宮島では鹿は神鹿(しんろく)だった


宮島では古くから、鹿は「神鹿(しんろく)」とされてきました。
宮島では、島そのものが神域とされてきたため、
社殿や鳥居は海上に建てられたとも言われています。
厳島神社で有名なこの島は、単なる観光地ではなく、「神域」としての意味を持つ場所なのです。


また、宮島には大鳥居だけでなく、島内各所に神社や鳥居が点在していることが、嚴島神社の公式サイトでも紹介されています。
多くは江戸時代〜明治期に作られたもので、島を取り囲むように各所に配置されており、宮島全体がひとつの結界として守られているとも考えられています。
出典:嚴島神社公式サイト
そんな、神域と言われる島の中で生きている鹿は、
- 守るべき存在
- 傷つけてはいけない存在
- 人と共生している存在
として、大切に扱われてきました。
その証拠に、
宮島では、2002年(平成14年)の廿日市市との合併まで、鹿の保護条例がありました。


もし当時、鹿がくくり罠によって傷つくようなことがあれば、
それは単なる動物の問題ではなく、
「 神域を侵す行為」
として、大きな問題となっていたことでしょう。
宮島の神鹿(しんろく)の歴史です


現在の宮島で起きていること


ただ、現在の宮島では、状況が大きく変わっています。
宮島の鹿は、
- 観光資源として見られる
- 被害を与える存在として語られる
- 管理される存在へと位置づけが変わった
そんな中で、今回の「くくり罠」の発見です。


すでに確定している事実としては、
- 宮島でくくり罠が設置された
- 行政は許可を出していない
- 被害を受けた可能性のある鹿の存在
これらは、小さな出来事ではありません。
発見されたくくり罠以外にも、まだ島のどこかに罠が存在している可能性があります。
さらに言えば、
その罠によって、人に危害が加わる可能性もある
つまりこれは、鹿の問題ではあるけれど、同時に人の安全の問題でもあるのです。
なぜテレビ・新聞で報道されないのか


私が確認した範囲では、宮島でくくり罠が発見されたことについては、全く報道されていません。
テレビや新聞で報道されない理由は、いくつか考えられます。
- 被害が人に及んでいない
- 犯人が特定されていない
- 警察や行政が現状を公表していない
確かに、これらの理由から報道が控えられている、とも考えられます。
しかし、それだけでは説明しきれない違和感があります。


宮島は世界遺産であり、
多くの観光客が訪れる場所です。
テレビや新聞で全く報道されていない現状は、
情報の在り方としてどうなのか
と感じざるを得ません。
もしかしたら、問題の本質は、もっと深いところにあるのかもしれません。


それが、
鹿の価値がどう変わったのか
ということです。
かつては
- 神の使い
- 守るべき存在
だった宮島の鹿ですが、
今では
- 管理対象
- 問題として扱われる存在
へと変化しています。



ぼくたちは何も変わってないのに・・・



扱い方が真逆ね
この変化が、出来事の重みの感じ方に影響し、テレビや新聞で報道されない一因になっているのではないでしょうか。
時代が変化しても守るべきもの


時代は常に変わりますし、人々の価値観も変化していくものです。
ですが、
- 命の重さ
- その土地が持つ意味
まで軽くなって良いのでしょうか。
宮島はただの観光地ではありません。
神域として、自然を崇拝する場所であり、あらゆる命を尊び生きることを教えてくれる場所です。



ずっと大切にされてきたよ
大昔から守られてきた原生林や、生き物の命を大切にする価値観に触れることで、自分の内側が静かに整っていく。
そんな感覚を求めて、宮島を訪れている方も多いのではないでしょうか。





そう、そういう場所だから宮島が好きなの
なので、
経済が優先されがちな風潮の中で、
- 流行りのお店があるから
- 素敵な宿があるから
- 世界遺産だから
- G7で各国首脳が訪れたから
という理由だけが、宮島の魅力ではないはずです。
もちろん、それらも素敵なことですが、その本質は、
自然や、生きものの命を「いつくしむ」心を思い出させてくれる場所だから
だと思うのです。



そこが一番の魅力よね


宮島は、長い歴史の中で “神域” として守られてきた場所です。
その中で起きていることを、
報道する必要のない「小さな出来事」として見過ごして良いのか
改めて、みんなで考える必要があると思っています。
時代が変わろうとも、私たちが守り残していくべきものが、この場所にあるのではないでしょうか。
宮島の鹿600頭と食べものの話です


